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日本人よ、己の中の『情』を超えよ!
私の実家で購読している中日新聞に『やさしさの力』というコーナーがある。今日、そこがたまたま目に入り読んでみた。今日の内容は親から『勉強、勉強』と言われ続け、時には暴力を振るわれて育ち、反発するも今度は厚生施設に入れられてそこでも暴力を振るわれてと『躾』という名の暴力を受け続け犯罪を犯して捕まった一人の男のことが書かれていた。逮捕された後、自分も暴力の中に曝されたことを刑事裁判で訴えるも理解されなかったが一人の弁護士が男の『心の叫び』を肯定的に聞き続けたことで彼は救われ、問題を起こすことなく現在に至っている。
この記事を読んだ時、私は1980年に起こった『金属バット殺人事件』を思い出した。この事件のことは昨年末にテレビ朝日のスペシャル番組を見て知ったのだが、事件の主犯である予備校生(現在は更生し、南アジアでNGOのボランティア活動に参加している…Wikipedia日本語版より)は父親と兄がエリートだったこともあって自分もその道に行くよう親から強制されていた。しかし、思うようにいかず親からは罵倒され続け、酒やパチンコに走り、遂には父親から勘当も言い渡されたのである。
この事件の主犯といい、今回取り上げた記事の男といい、どちらも『将来への布石』と『躾』の名の下に行われたモラハラだというのは言うまでもない。他にも共通する事件があるけれど多くてキリがない。ただ、一つ言えることはどうも我々日本人は『情』というものが先に出やすく(一概に断定できないが)その『情』の中で人を育てようとする傾向がかなり強い。もしかすると戦前の教育方針が基礎として残り、無意識として出てくる一面もないであろうか?その究極として暴走したのがあの戦争だとも見て取れる。
我々は己の中の『情』を超える必要がある、我々の中の『情』はまさにモラハラの温床にさえなってしまっているのだ。それがいじめや『躾』・『教育』という名を借りた暴力を生み、犯罪を助長させていることになりかねない。自分も己の中の『情』と向かい合うことにしている。もう一度言おう、日本人よ、己の中の『情』と向き合い、その『情』を超えた生き方をせよ!!
因みに私は『逃げる』ことと『言い訳』の二つを否定する風潮が嫌いだ。確かにそんなことを続けていればドラマで様々な人物が言っているように癖になってしまうところもあるだろう、しかし、どの人間にもそれなりの生き方があるし自分を追い詰めたってそこから這い上がれる強い心を誰もが持っているわけじゃない。『逃げる』ことを否定し続けた為にあの戦争で何十万人もの兵士や民間人が死んだし、『言い訳』にしたってその内容の中に正しかったり理が通っている部分もあるのだ。中国の哲学書の一つ『孫子』でも『逃げる』ことをむしろ肯定しているほどだ。要はただ『問答無用』とばかりに壁となって跳ね返すのではなく一度相手のことを受け止めてからゆっくり跳ね返すマット(それも低反発)になる必要があるのではないか。我々は『完全な人間』を求めすぎているのではないだろうか?
作者:
更新日:2009年1月6日 12時31分
前管理者からのご挨拶
前管理者であり我が親友でもある小野哲氏からメッセージが届きました。せっかくなので皆様にご披露させていただきます。
新年明けましておめでとうございます。
今年が皆様にとって救いのある一年でありますよう祈ります。去年、今まで日本の政財界などの支配者層が軽視し続けてきた公正と公平の報いが一気にツケとして社会の至る場所に歪みとして出てきた一年だったかと思います。
ネットワーク一つ取り上げても包丁のようなものであり、ネットワーク上で犯罪声明が行われるようになったのは時代の負の流れでありましょう。
派遣ワーカーばかり雇って『景気回復』と嘘をついていた無能な経営陣の体たらくも去年は見事に暴かれた観があります。そうでなければ非正規雇用従業員を真っ先に解雇するはずがなく、自身の総合給与が二億円という呆れた大盤振る舞いはしないでしょう。
偽物と本物を見分ける目を今年も磨いていきたいと思います。
2009 小野哲
作者:
更新日:2009年1月4日 22時13分
Break The Wall 68話 虚業の果てに(小野哲)
「民事再生法寸前の株式取引を旧リブゲートのバクスター証券で調べ上げた結果、やはりあの方々が絡んでおりました…」
苦々しい表情で現れたのは喧嘩の阿久井で知られる阿久井慧弁護士。公権力乱用査察監視機構とプロ契約を交わしたのだった。くたくたな表情で現れたのは加藤勝。
「税務署の方にも立ち会ってもらって調べてもらったらスパンダム名義でこんなに政治家が取引していたんですね…。これ、最悪ですよ…」
「サウザー、涼宮ハルヒ、フロスト兄弟…。いずれも劣らず胃薬が欲しくなるな」
「同感だね」
呆れ果てるのは坂田研三。頭脳系に強く、公認会計士の資格を持っている。北欧系の鋭い目つきの金髪の美女が話しかける。
「CEO、今回の事件は相当深刻な問題になりますね。ティターンズが絡んでいるということも判明してしまったのですから…」
「ああ。冥王せつなの告白でそれは決定的になった…。後はハッキング部隊に頼んでフロスト兄弟のパソコンをハッキングさせているがな」
アン・ラウドルップの話に応じる広志。彼女はバエ(本名・的場栄介)の同級生にして交際相手であるスウェーデン系統の日本人である。よく故郷に帰ったときには広志のインテリアを代わりに購入してくるのだ。海外の金融機関にまで渡る複雑なスパンダムの資金繰りの流れを解明するために彼女を新たに追加したのだった。
広志の策はしたたかだった。パソコンのメンテナンスを無料で行う業者を装わせて、玄野兄弟を営業職として派遣させ、ハッキングしやすいように環境をこっそり整備していた。後は免責プログラムで新たに加わった霧生姉妹を中心としたサイバー部隊を投入するだけだ。
「だが、気になるのは横須賀マシンガン乱射事件だ。一体何故旧ロシア製のマシンガンが入ってきたのかが分からない…」
「そうでしょうね。私も同感です」
重々しい表情で口を開くのはゴリラ医療捜査部捜査官・諸橋正志。彼は元々医者だったのだが冤罪で首にされたのをきっかけに検事になったのである。
「あのさ、諸橋さん、そう肩肘張っちゃだめだっちゅうの」
「まさか君が公権力乱用査察監視機構に移籍しているとは思わなかったよ。それに昔と変わらないね」
「俺は被害者の代弁者であり続けたいだけでね。それはヒロに対してもそう貫くさ」
「それで構わないさ。その信念を貫いて見せろ!」
そう、ラフなジーンズにダウンパーカー姿の久利生公平(27歳)は舌を出す。頻繁に捜査に出かけているため、同じ行動派の諸橋とは医療の事で話をよくしている。
「雨宮、薬害賄賂事件だが進展があったようだな」
「CEO、やはりスパンダムは関東連合の政治家のほか、医薬品審議会の会長を務める二人の人物に賄賂を贈っています」
「まさか…」
雨宮舞子(24歳(10月15日生まれ))の話から驚く諸橋。
「感情的になってはいけない。何故二人と組むようお願いしたのかはあなたは分かっている筈だ」
「そう、俺のブレーキ役が雨宮だけど、あんたにはブレーキがないんじゃない?」
「それを言われると僕は急所を衝かれた気分になるね。正治からも指摘されて困っているよ」
「そういえば、正治君の容態は安定していますか」
「ああ、安定しているよ。高野CEOが支援してくれたおかげです」
「いやいや、お金は生きた使い方をしなくちゃだめですよ」
苦笑いする広志。雨宮はきわめて真面目な性格で、学生時代には少林寺拳法をやっていた。最近ではなぎさが彼女から学んでいるのだ。
「あんたの下には変人が集まるんだよね。よくそんな変人を使いこなせるよね」
「よく言ってしまえばおおらか、悪く言えば大雑把ってことだな」
「俺のことか?」
ウルフライが反応する。壬生内戦の際にゲリラの軍師として米軍をことごとく打ち破った切れ者だが、長い物に巻かれやすい欠点がある。だがそれも最近ではかなり鋭いまで自分の信念を貫くまでになってきた。
「だから鬼丸さんは今鳳統が似合ってんだよね。このまえあんたの実家から日本酒を送ってもらったときには驚いたよ。元気君だっけ、セーラちゃんや日美子ちゃんと一緒になって持ってきたのには思わず喜んだけどね」
「あれはゴマすりじゃないからな。感想を知りたくて贈ったんだ」
「鬼丸さんの子供ですよね、三人ともかわいかったですよ」
「料理酒にも使えるよね、あれって」
ウルフライの出身地壬生国は水が豊富で農業国だった。ハイテク工業に移行し始めてもいまだに農業国であることに変化はない。ウルフライの実家は造り酒屋だったのである。それゆえに会計から帝王学にまで長けている。
「テル先生、いくらなんでもこれはひどい実態ですね…」
渋い表情で新たにヴァルハラ川崎病院の院長に就任した後沢照久がぼやく。
「後沢先生も同感でしょう。俺は相当なメスをいれなければ無理だと思いましたよ」
「同感ですよ、輝先生」
ここは相模原市にある「あかね市民病院」。民事再生法を申請して倒産した横浜にある清天会病院の系列病院である。呆れ果てた表情で黒乃屋蘭真(父親蘭丸譲りの天才外科医)が話す。
医療機関再生機構の連絡を受けてヴァルハラがスポンサーになることが決まったのだが、総責任者として赴くことに決まった真東輝が絶句するほど凄まじい医療ミスの連発と、無責任な医者がトップについていた実態である。
美空 あおい(23歳、正看護師)を輝は再生のキーマンとして抜擢した。救急救命にいた経験から豊富な知識や技術を有する彼女をナースチーフに抜擢したのだった。だが、ナースチーフは一年ごとに交代する可能性もあり、絶えず技術を磨かねばならない。
この提案をしたのが綾乃だったのである。当然、医者の技術向上のためチーフドクター制度も創設し、競争社会にもっていくことにしたのである。
「私でいいんですか、真東先生」
「大丈夫だよ、君の知識は豊富だから」
「それと、本体にメスを入れなければいけないわね、テル先生…」
綾乃が困った表情で話す。仕事が出来て冷静な小峰響子(こみね きようこ)看護師をナースチーフに抜擢する事で内定しているのだ。クレームノートを見て絶句する中田魁(医療機関再生機構主任理事)。
「ドジで薬や点滴の取り違えが平気な看護師とは何なんだ!?これでは医療ミスが連発するぞ!」
「本体が腐ってたらその末端まで腐敗しますよ。これはどうにもなりませんね」
「なになに、「本体の腐った消化器専門の内科医は腹立たしいです。あいつは地位や名声のある患者だけに特別時間をかけて診察しているというんです。それにゴマすりの事務局長。彼は売り上げ第一主義で人権を踏みにじっています」。これは一体どういうわけだ」
「許せるかよ、そんな腐った医者なんか要らない!」
「田所先生のことでしょう。あの人はひどすぎます。宝田さんも要らないでしょう」
あおいが輝に話す。
「本体も相当腐っているな。東條優という医者はどうなっているんだ」
「奴の評価は輸血の措置がひどすぎる。あれでよくエースというのだから恐ろしい」
「よし、東條も解雇しよう。アメリカ帰りを鼻にかけて腐った真似ばかりしていると悪評判らしいからな」
魁の一言はシビアだ。彼もアメリカに留学していて、ヴァルハラの会長候補といわれていたのだが医療機関の腐敗に憤慨して医療機関再生機構という政官財が一致して医療機関の再生に当たる機関を設立し、主任理事になった。
後沢が一同をいさめる。
「テル先生、田所らに引導を渡すのは私に任せてくれ。いずれ懲戒解雇は必要ではないか」
「俺も同感だ。田所は解雇第一号になる!」
「中心になる医者は緒田君にしましょう。専門は循環器内科で医師としても情熱を持った人です。電子カルテの採用も彼が主張しているようです」
「よし、彼について教えてくれ!」
輝の手帳に緒田 桐人(おだ きりひと)と書き込まれた。
「放射線科のレントゲン技師である片桐さんの残留もお願いします。あの人がいなければ手術にも支障があります」
「ああ。美空チーフが推薦した人から残留させていくよ」
「福原先生も残留できればお願いします。整形外科の中核で必要なのは明らかです」
「当たり前だ。ここは今までが悪すぎたんだ。これからはみんなでよくしていこうじゃないか」
そのとき、輝のPHSが鳴り出した。
「はい、真東です。何、変な文書が本体から見つかったって!?一時間後に行くから待っててくれ!」
「真東理事長!」
軽自動車から飛び出した輝と綾乃に小西明美(看護師)が駆けつける。ここは横浜市にある清天会病院。
「前理事長の秘密の部屋から怪文書が見つかったって!?」
「この前問題になったゴードムに関連した書類でしょう。最悪きわまりありません…」
金城 靖幸(かねしろ やすゆき、外科医)が輝にはなす。
「佐山、お前はどう見る!?」
「こうなれば、然るべき捜査機関に情報を提供しましょう」
輝の頭には広志があった…。
「真行寺十三(しんぎょうじ じゅうぞう)先生です。浜松の大学の名誉教授で内分泌の分野では世界的権威だそうです。先生が文書に気がついてくれました」
「これは大変な陰謀が隠されておりますぞ、テル先生…」
「前理事長とは水沼忠彦、阪和大学医学部教授…。副理事長は阪和大学医学部准教授の関川時彦…。これはまずい組み合わせだ!」
そこにぬうっと現れたのは諸橋達である。諸橋は赤い警察手帳を、久保利と雨宮は菊と葵をあしらったマークの入った白い手帳を提示する。
「公権力乱用査察監視機構司法部捜査官、久保利公平です」
「同じく司法部捜査官、雨宮舞子です」
「私は警視庁特別捜査一斑、通称ゴリラの医療捜査部を引き受けます諸橋正志です」
「用件はこれでしょう…。我々も見つかって大騒ぎになっています」
輝が資料を三人に渡す。
「水沼はCP9から株式の譲渡を事実上受けていて、「民事再生法」申請直前に浴びせ売却して巨額の利益を得ています。また、料亭で接待を受けていた事も明らかになっています」
「医者といえるかよ、そんな奴!」
輝は思わず激怒した。四宮凱ですらもそんな接待政治を嫌い、輝の父真東光介と協力して硬直した四瑛会改革に取り組んでいた。その矢先のテロの被害で二人は子供達をかばって亡くなり、助けられた子供達はいずれも彼らの意思を引き継ぐ名医になっていた。
「私も水沼に遺恨があります。あの男は白衣をまとったギャングそのものでしょう。教え子の関川が心臓手術の際にミスを犯し、立ち会っていた私に責任を押し付けて私は首にされたんですよ」
「信じられない…!!」
綾乃ですらも背筋が寒くなるようなものである。
「これは間違いなくヴァルハラ総力で再建させなくてはだめだ!」
「そういえば、この前蓮先生が相模原に買収したじゃない…」
「それだよ、それなら病院のレベルアップにも繋がるよ!」
輝は綾乃のささやきに笑顔を見せる。すぐにPHSで蓮に連絡を取る。
「へぇ、輝先生が俺の病院に興味を持つとはね…」
「蓮先生、お願いだから病院の法人を統合させてくれないか」
「もちろん、俺は賛成するよ。でも輝先生、君の理想はどうなんだ?ぶれちゃいないよね」
四宮蓮は受話器で飄々とした声でつぶやく。
「以前、蓮先生は「人を力でねじ伏せる医療は嫌いだ」と言っていましたよね」
「ああ。偉大なる光介に助けられて以来そう信じているよ。俺の目指すべきマッサー(外科医)はあの人なんだ」
「では…」
「ああ、病院もこのままでは経営が厳しかったからいい再建になるだろうね。それに、先生達もしっかりしているよ。じゃあね、後詳しい話は弁護士同士で調整しよう」
「はい、俺もそうします」
「柊先生、次は私たちの場所なんでしょうか…」
外科医の島津涼子がぼやく。
「そんなことはないさ。蓮先生は再建のカルテを考えているさ」
柊又三郎(外科医)が応える。執刀医としての腕はとても優秀だが大学を捨て肩書きも無いただの外科医を通している。因みに彼には兄がいるがその兄こそ『赤カブ検事』こと柊茂だ。
飄々とした性格でハーモニカが上手く、入院患者相手に演奏会を開いている。妻は病気でいなく佳美という大学生の娘がいる。
前任者である加藤勝之助から引き継いだ相模原あけぼの病院院長のポストについてから、病院の設備環境の改善に取り組んで経営は何とか安定している。しかし、医療制度の改革などで逆風が吹き荒れているのには不安だった。その矢先にライバル病院の倒産劇である。
斉門純一(外科医)が入ってくる。アメリカ留学の経験もあり、シビアなスキルを持っている。彼の目標は又三郎と医療機関再生機構の主任理事である魁である。
「どうしたんだ?」
「柊院長、ヴァルハラ川崎病院の院長という人物から電話が入っています」
「分かった。俺が出るよ」
赤星健太郎(内科医)、水野文(看護師(外科病棟・オペ室担当))が入ってくる。二人は婚約中なのだ。
「はい、柊ですが。…。ああ、真東先生の息子さんで!なんですって!?その提案、面白い提案ですけどすぐに結論は出せませんよ」
「合併の話ですかね」
北別府光太郎(病院事務局の事務長)がひそひそで話す。中原浩が振り切るように部屋を出る。
「俺達はまず医者でしょう。さあ、診療です」
「ううーむ、疲れた…」
見城実(麻酔医)があくびをしながら入ってくる。斉門の手術にパートナーとして入っていたのだ。ちなみに鈴木峰子(看護師(外科病棟・オペ室兼外来婦長))と今西京子(看護師(外科病棟・オペ室主任))が同時に入っていたのだった。
「分かりました。では、近日中に結論を出しましょう」
電話を切る又三郎。
「清天会病院の経営引き受けでしょうか」
「元々我々はヴァルハラ系列だから、仕方がない。だが、リストラがどうなるのかが不安だ…。俺が少しでも戦うよ」
厳しい表情で又三郎はつぶやく。
「こいつをマフィアに売却して来ればいいのか」
「そうよ、メンテナンス料金はいつもの通りで、作戦提案コンサルタント料金は別枠でぼったくって来て!」
山本洋子の指示はがめつい。マシンガンの入った箱を見て男達は次々と販売に動き始める。
「ふん、『キラーズ』というストレートチルドレン上がりのギャングによく売りつけるな」
「ストレートチルドレンなら効率的よ。しかも、頭が悪いからいくらでも料金は吊り上げられるしこっちの情報も分からない…」
浅倉は呆れている。
「だが、無防備は用心することだな」
「大丈夫、心配御無用だ。我がクロック軍団は管理が厳しいゆえ、失敗も少ない」
初老の男が時計を見ながらにやりと笑う。
「クロックキング、気をつけなさい。公権力乱用査察監視機構はシビアよ」
一方、川崎の公権力乱用査察監視機構ビルでは…。
「ブルース司令官、高野です」
「相変わらず元気だな。それにしても君は人使いが荒い」
苦笑いしながらブルース・ウェインは手元のメールを送り出す。
「エミリー・ドーン…、奴がらみに集まる人間のリストですか…。何、マクラーレン副大統領だって!?」
「彼の娘シャロンがエミリーと盟友だ。恐らく、彼らは相当な悪行をたくらんでいる」
「オジーの情報網でもお手上げですか」
「さすがに彼も困り果てていたがな。それとテンプル・ヒュゲットに気をつけてくれ」
「テンプル・ヒュゲット?そいつは何者ですか」
「その男はクロックキングと名乗って悪事を働いている。日本に潜入していることも明らかになっている。危険極まりない「ダークギース」と同行しているようだ。気をつけてくれ」
「了解、あなたもご用心を」
ヴィジョンが消える。良太郎が聞く。
「偉大なるブルースからですか?」
「ああ。アメリカにおける公権力乱用査察監視機構、USGINの総責任者だ」
一方、とあるアメリカの港町では…。
案山子の仮面をつけた男が筋肉の塊の男を従えている。なぜか奇妙なことにその男にはマスクと頭部に謎のヘッドギアがつけられている。
「クレイン博士、海洋実験装置設置完了です」
「アントニオ、実験装置に向かってくれ」
「了解」
その男、アントニオ・ディーゴは走っていく。屈強な肉体を持ち、体内に繋がる管とおどろおどろしいプロレスラーのようなマスクをかぶっている。
「マックス、ここまでよく我々の要求した設備を準備してくれたな」
「エミリー様のご命令なら何なりと…」
マックス・シュレックはにやりと笑う。
「ジョナサン・クレイン博士、今回我々も同行させていただきましょう」
「実行部隊として動いてもらわねばな…」
船の中にはリモコンで操縦できる飛行艇があった。だが、その装置にはガス噴霧装置が搭載されていた。そう、エミリーの策略が始まったのである…。
「ルパート・ソーン、サル・マローネ、お前達はクレイン博士の指示に従え」
「畏まりました」
「すみませんでした、俺のこの失態、処罰ものでしょう…」
頭を下げる伊達竜英。
「いや、ありがとう。むしろ俺のほうから頭を下げねばならない。あなたのとっさの判断がなければ美紅はもちろん、罪のない一般市民に犠牲が出ていたはずだ」
赤座伴番(特強所属警部)が伊達の為に椅子を用意する。立会人にギド・アブレラもいる。
「コートは代わりに取りに行ってきたわ。相変わらず手入れはうまいわね」
「姉さん、今回相当な陰謀が始まったような感じがするんだ。死ぬか生きるかの瀬戸際の戦いが始まったばかりだね」
ここは公権力乱用査察監視機構本部にあるスカイラウンジ。広志はここに客を招くことがある。公権力乱用査察監視機構本部のスカイラウンジでは機密機能が高く、携帯電話も使いにくい。
「赤座警部、エージェントXに対してあなたは因縁があると伺っているが、一体どういうことでしょう」
「あれは、ヒロがテロリストとの戦いで勝利した後、今から八年前の話だ…」
「確か、赤座さんがSATに出向していたときの話でしょう」
神戸美和子が反応する。その他にも美紅、小津魁、鮎川環、山崎由佳がこの場所にはいた。
「エージェントXの売りまくっていたマシンガンを取り締まっていた俺達は一人のテロリストを追跡していた」
「それがシンセミアのゼルマンだったわけか…」
「あいつが罪のない一般市民を巻き添えにして、一家ごと…」
「……」
「悔しかった、腹が立った…。もう、これ以上悲しい命は一つも生み出したくはない…」
「分かります。俺も同じ立場に立っていたことがあるから分かります」
そのときだ。良太郎が駆け込んでくる。
「CEO、大変です!ヤマトテレビを見てください!」
「どういう事だ!?」
「CEOを名指しで犯罪予告のビデオが流されています」
すぐにテレビをつけていた美紅。
「私の名前はエージェントX。こちらはミス・ブラッディ…」
「我等秘密結社メビウスは、この一週間以内に公権力乱用査察監視機構の解散とオーブ国王、キラ・ヤマトの退位を要求する」
「我等の要求が全て受け入れられない場合、テロを実行する。覚悟するがいい」
「我等は刃向かうと恐ろしい存在であることを思い知るがいい…」
テレビを見て歯軋りする伴番。
「エージェントX、お前はこの手で必ず捕まえる!」
「貴様らは地獄の果てまで追いかけて捕まえて見せる!!」
普段温厚な広志がここまで怒りをあらわにするのは珍しい。アブレラも怒りを見せている。
「俺も貴様に宣戦布告しよう…。ミス・ブラッディ、モラルよりも金儲けが優先される時代ではないことを証明してみせる!!」
「竜…、いい?」
「ああ、CEO、お願いがあります。姉である鮎川を公権力乱用査察監視機構に加えてください」
「何!?」
広志は驚きを隠せない。
「これは絶対に許せません。危ない武器をミス・ブラッディは面白半分で売っているのです。人の命を玩具並みに扱うなんて許せません!」
「ヒロ、決心は本当のようだ。鮎川はショートヘアにしているが、その関連だろう。辛かったな」
「分かりました、加入手続きに入りましょう。ですが、しばらくは大学院レベルまで法律の勉強をしてもらいます。実践は警察軍の特殊部隊に出向して勉強してもらいます」
広志は厳しい表情になった。いずれにせよ、これからが本当の戦いの始まりなのだ…。
一方、東京郊外にある治療拘置所では…。
ベッドにいる少女に3人の男が取り囲む。
「一応、お前の事情聴取だがとある人物のアドバイスもあって弁護士もつけることにした。お前が知りうる全ての事実を俺達に話してほしい」
新庄徹警部が少女の目をのぞく。無言でうなづく少女。
そう、彼女はあのシルキーキャンディの売人だった町田リカである。あの自殺未遂の昏睡状態からようやく目が覚めたのであった。
「この前にはなしておきたいが俺の実家は個人商店でね、父が早く亡くなり、母が一人で切り盛りしていたが万引きに泣かされていた。だから、俺は警察官になった」
「そうなんだ…」
「俺は甘いシバトラが苦手だが、実力は認めている」
「では、始めましょう。町田さん、あなたには黙秘権も有しています。ですが我々には証拠がありますので、その証拠に対する説明義務があることも併せ持って申し伝えましょう」
久間吾郎弁護士が説明する。つい最近、公権力乱用査察監視機構に弁護士だった息子の司の悪事を暴かれ、弁護士廃業を決断していたが説得を受けて廃業を思いとどまった。その代わりに公権力乱用査察監視機構の要請があればボランティアで事情聴取の付添い人を引き受けている。
そばにいるのは古畑任三郎警視(1月6日生)。複雑な殺人事件をことごとく解決してきた名警視であり、今は府中市から移籍先のゴリラに勤務している。事件解決後には鍋パーティーを開いている。
彼は独自の手法で犯人を自白させる。つまり、犯人に粘って付きまとい徹底して質問し、ぼろを出させる手法なのだ。この手法には絶対の自信を持っており、負けず嫌いの性格も伴っている。
「たとえ全てを失ったとしても、死んでしまった人間のために生き続ける事が生きている人間の義務でしょう。私は古畑といいます」
紳士的に振舞う古畑。室内に折りたたみのセリーヌの黄金の自転車を持ち込んでいる。
シンナー常用者の副作用ゆえに歯が溶けてぼろぼろな舌っ足らずの話し方でリカは話し始める。古畑は警戒を怠らない。リカは実践空手を習得していたからだった。
「武良という男と君とのつながりはどうなんだ?もし、苦しかったらギブアップをして構わない」
「ヒロさん、やはり深刻な状況なのは間違いないな。一応容疑者の証人保護プログラムは発動させる方向で動いているが…」
「シルキーキャンディを販売しているマフィアのゼルマン、その手下連中がリブゲートの元副社長の久世留美子の指示で動いていて、その久世が行方知らず。そこにパオというヤクザ。マボロシクラブとのつながり。一つ一つが困難に満ちていますね」
古畑は魚肉ソーセージを食べながらぼやく。美紅がため息をつく。
「古畑さんのミートローフや焼き茄子、茶碗蒸しとは異なる厳しさね…」
「前と比べるとだいぶ良くなっているよ。大丈夫さ」
「こちらもどうやら相当物騒な奴らが動き出していますね。傭兵師団「ダークギース」。たちが悪い連中ですよ」
「野球みたいに三振は取れないね。困ったものだ」
古畑はため息をつく。高校時代は野球部に所属し、エースで四番打者だった過去がある。
「ところで、この前お化け屋敷に行ってきたようじゃないか」
「げげっ、まさかシバトラさんから知ったんですか!?」
「五月ちゃんが同情するほど怖がっていたんだってね…」
広志は渋い表情である。
九州連盟の首都である福岡…。
鯨岡洋平はとあるワンルームマンションにいた。妻の愛が麦茶の準備をしている。
「もうそろそろだろうね」
「あの人は二人で来るって言っていたから、準備は出来たわよ」
そのとき、玄関のチャイムが鳴る。
「はい、鯨岡です」
「はじめまして、デスラーです」
「へぇ、スターシャさんと同行したって事は…」
「公権力乱用査察監視機構を君はいわば代表として訪問してくれた。妻まで同行してきたということは、私もそうするのが礼儀と思ってね」
セヴァスチャン・デスラーは九州連盟のアルバート艦隊の総責任者である。彼はその中で際立って中心的な戦艦「ガミラス」の艦長である。九州連盟で策略にも強い屈指の軍人であり公私混同を厳しく嫌う潔癖な性格から厳しい艦隊の規則であるのにも拘らず、多くの志願者が後を絶たない。
過度の私情を持ち込まない厳しさと相手への敬意を忘れない謙虚さゆえにデスラーはアルバート艦隊の総責任者になったのだ。
「君の願いは分かる。危ないテロリストが日本を襲おうとしている。私も見逃すわけには行かない」
「協力してくれるというのですね」
「当然だ。若き軍人よ、われらも君の戦いに参画しよう。高野CEOと今度会談しなければなるまいな」
「そうなんですか、高野CEOと我々が提携するというのですか」
古代進は驚きを隠せない。戦艦「ヤマト」の若き艦長として、九州連盟で伸び盛りの軍人としてデスラーが育成しているのだ。
戦艦「ガラミス」艦長のドメルが言う。
「我々にとっても、正体の見えない敵と戦うのは怖い。だが、必死に調べねばなるまい」
「同感だな…」
ヤマトの副艦長を務めるタランがため息をつく。
「十隻同盟、いや我等アルバートとてもこの国に忍び寄る脅威を見逃すわけには行くまいよ…」
広志の反撃は水面下で着実に進んでいた。九州連盟の政治体制はいわば各県の知事による共同による運営であった。
その頃・・・
「ジェーン様、僕ちゃん達どうすればいいんでしょうかね…」
「何度も聞くんじゃないよ、このスカポンタン!私だってどうにかしたいっていうのを分からないはずがないじゃないか!」
ドクロベー(ヤイバ)に用済みとばかりに捨てられ、拠りどころであった『シンセミア』も壊滅し行き場を失ったあの三人組は今まで住んでいたアパートを引き払って横浜をさすらっていた。
「はあ、このままホームレスとなって一生を過ごすのかねぇ…」
「ジェーンざま、ぞんなごど言わないでぐだざい。俺だっで…」
「分かってるよ、でもどうしようというんだい?お前達も私に頼らないで何か考えな」
山下公園に行き着いた三人はベンチに座り、うつむきながらこれからの行く末を考えたり時にはボーッと空を眺めたりしていた。
「おや?君達は…」
その三人に声をかけた一人の男がいる。
「?どちら様で?」
「随分困ってるようだねえ?」
「はい、私達行く宛てがないんです。それで困っておりまして…」
「うむ、そうか。どうかね?よかったら私についてこないかね?中華街でごちそうしよう」
「え?本当ですか!?ありがとうございます…お前達聞いたね?」
「はい、ジェーン様」
「だずがっだあ」
三人の顔に希望の光が戻った。
「なるほど…君たちはその『シンセミア』に所属していたのかい」
「はい、ですが私達突如用無しと言われたんです、その上…」
中華街のとあるレストランで食事をしながら三人組と男は話をしている。
「なるほど、事情は分かった。よかったら私の所で働くかね?とりあえず尋ねるが君たちは何ができる?」
「私は情報や謀略なら自信があります」
「僕ちゃんは機械には強いの」
「俺ばぢがらなら誰にもまげねえ!」
「いいだろう、その前に私の上司に連絡をとってみよう、ちょっと失礼するよ」
と男は席を外すとトイレへ向かい入り口付近で携帯を掛けた。
「ふ~ん、アンタその三人組を使ってみたいわけ?」
「ええ、かなりの下っ端ですが何かに使えるかもしれないのでね。使い捨てでも十分役に立つと」
「チョコレート、アンタも物好きね」
そう、この電話を掛けている男こそ『メビウス』のメンバーの一人、今帰仁チョコレート(コードネーム:シーサー)だった。そしてその電話相手はリーダーのエミリー・ドーンである。
「許可をいただけますか?」
「好きにしてちょうだい、どう使うのかは任せるわ。あ、そうそう例の傭兵連中と接触したわよ、さすがに戦争好きな奴等ね、どうもいけ好かないけど」
「ほう」
「とにかくヒロシ・タカノの行動を引き続き追ってちょうだい、ついでにあの国王も殺るわよ」
「ついに殺りますか、あの国王を」
「ええ、思い知らせてやるのよ。私達に楯突いた報いを…」
「というわけで君たちは正式に許可された」
「あ、ありがとうございます」
三人は席に戻ってきた今帰仁から好意的な言葉を聞いて彼に感謝した。
「頼むぞ、これからは私の指示に従ってもらう。私が所属している所の名は後で明かそう」
「どこでもいいです!とにかく働ければいいんですから」
「そうか、私の名は今帰仁だ。よろしく」
「よろしくお願いいたします、今帰仁様」
こうして三人組もまた『メビウス』の下っ端として働くことになった。だが彼等は知る由もなかった、前の指令役だった『ドクロベー』こと『闇のヤイバ』もいたことを…。
小野哲 あとがき
今回かなり時間をかけて追加したりしています。我が盟友も相当苦労して書いているのですが、構想を練るに当たって相当調べているのは確かです。アニメのキャラクターから、バックボーンにする事件は何かなどを相談しながら打ち込む作業ですから時間がかかります。
正直に言えば、戦争で儲かるのは武器商人だけでそれ以外は儲かりません。それだけははっきりしています。傭兵師団「ダークギース」も所詮は武器商人の金蔓にしか過ぎないのです。
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『Ns'あおい』 (C)こしのりょう・講談社
「機動戦士ガンダムシリーズ」 (C)サンライズ
ほか
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更新日:2009年1月1日 9時28分
新年のごあいさつ
皆さん、明けましておめでとうございます。去年は漢字一文字で『変』と表されましたが私なりに表現すれば『歪』でした。そりゃそうでしょう、以前から続いてた食品の偽装発覚にサブプライムローン破綻から被害が拡大した雇用の不安定、更にそれによる殺人事件等々、社会の歪みがどっと噴出した一年でした。海外にしても中国の強行的な北京オリンピックに加え、中東では以前紛争やテロが今でも絶えません。
しかし、我々には『希望』というものがあります。中にはそれすら信じられず『絶望』してらっしゃる方もおられるでしょうがとにかくまずは何かに一歩前へ踏み出しましょう。日本テレビ系列の朝の宗教番組『心のともし火』の冒頭でこんな言葉が流れています。
『暗いと不平を言うよりも進んで明かりをつけましょう』
私も今は己の可能性を信じてわが道を突き進むのみと考えております。では今年もよろしくお願い致します。
追伸:今年も皆さんのコメントを大歓迎いたします、が感情のみの中傷誹謗は当ブログの決まりごとに従ってIPアドレスを公開させていただきますのでそこのところを守ってコメントして下さい。
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更新日:2009年1月1日 7時5分
非核三原則は幻か…
我が国は最初の被爆国であることから『核兵器を作らない・使わない・持ち込ませない』という非核三原則を掲げている。ところがそれがナンセンスになるかもしれないのだ。
理由は今日のニュースで外務省が発表した文書のことを報じていたからだ。非核三原則が提唱される二年前の1965年、時の首相であった佐藤栄作が当時のアメリカ国防長官マクナマラ氏と会談した際にその前の年に中国が核実験を成功させたことに触れ『日本は核兵器の所有、製造はあくまでも反対だ』と前置きしたあとで『もし戦争になれば米国が直ちに核による報復を行うことを期待している。陸上ではむりだが洋上ならば発動はできると思う。』と言ったそうである。(朝日新聞12/22付けより)
もし、これが表沙汰になれば当時の国民は憤慨し我が国は大混乱に陥っていたであろう。当時の状況を考えれば中国がわが国の侵略に対しての報復の感情もあったであろうからアメリカの保護を受けたかったことも分からないでもない。しかし、アメリカの保護に頼るというならせめて中国と独自に会談し侵略戦争に対する誠意ある謝罪だけでも行うべきではなかったのか、それと共に中国とアメリカの間を仲介してもよかったのではないだろうか?
無論、既に過去の話なのでそれを言っても仕方がないし当時の世界状況を考えれば私の言っていることは不可能と言ってもよい。ただ、非核三原則をナンセンスにするようなことがあったことに対して私は失望せざるをえない。
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更新日:2008年12月22日 23時34分
ゴミ屋敷は不器用なバリケード
ここ最近、私の住む静岡県で三島市にできたゴミ屋敷がニュースとして取りざたされている。そこの住人は70代の姉妹が住んでいて妹が外に出ず近所の住民もゴミ屋敷の迷惑さと彼女への心配もあって今週の火曜日、市の職員がそのゴミ屋敷に立ち入った。中にもゴミが相当たまっていて這って進むぐらいの隙間しかなかったそうでその中にいた妹は元気だった。結局、その日はゴミを一部撤去したのだが翌日から姉がまたゴミを集めているという。
私もこういうゴミ屋敷を作って住む人の心理が分からないのでいろんなホームページを見て調べた。その結果と私の考察で出た自分なりの答えは他人とうまくコミュニケーションが取れず、意固地になったり疎外感を感じてバリケードを作るいわゆる『引きこもり』と同じなのではないかということだった。例え、不潔であろうが何であろうが彼等ゴミ屋敷の住人にはその中が天国であり一番落ち着く場所なのだ。これも私が提唱する一種の『人間アレルギー』であろう、かなり不器用でそして悲しいバリケードに私には見える…。
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更新日:2008年12月19日 22時29分
上と下で争いあう社会
もうご存知であろうがアメリカの不況の影響によって我が国でも派遣・契約社員が大量に解雇されて各地で彼等の悲鳴が上がっている。
今日、そのことで家族と話し合っていたのだがやはり企業の上司の中で周りから煽てられて驕慢になり部下のことを考えないで保身に汲々としている者がいる故に部下に正統に昇進した上司すら憎んだりする風潮が生まれている、その結果が病院の患者たらい回し事件や一般人の怪物化だと私の父親が言っていた。
その時であるが私は海音寺潮五郎氏の歴史小説にこんなことが書いてあったのを思い出した。どんな話かというと中国で地方政権が争っていた頃、秦(始皇帝が登場する前は地方政権の一つだった)に他の国から一人の使者が親善のために来た。彼はこの国のことを知りたいと言って当時の王に宮殿や倉庫にある財宝をみせてもらったところ、感心せずに『もしこれが鬼神にやらせたのなら鬼神はくたびれたでしょうし、民にやらせたのなら民はかなり苦しんだでしょう』と批評した。これに対し王は怒るどころか感心して『我が国では法律や礼などが整っているのに国が乱れることがある。貴方の国ではそれがないのにどうやって政治を行っているのか』と使者に尋ねると彼は『お言葉ですがそれがあるから返って乱れるのです。昔の王は自ら法律や礼に則って政治を行いましたのでうまくいきましたが時代が進むにつれて上はその法律を盾にとって下々を責め、下々は少しは自分達の為に施してくれてもいいじゃないかと期待して上を恨み憎みます、つまり上と下で争いあっているのです』と答えたという。
この話、今に当てはめてみるとぴったりと当てはまるのではないだろうか。何せ保険証にしても一部払えない家族でもそれを理由として保険証を取り上げるし、法律の名の下に強硬な工事まで行う始末。既に上と下が争っているようでは年を越すことに絶望して自殺する人や犯罪者が益々増えることであろう。
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更新日:2008年12月17日 22時56分
例え靴はかわせても
アメリカのブッシュ大統領が昨日、イラクのバグダッドを電撃訪問した際、地元の取材記者から『犬め!』と怒鳴られながら靴を投げつけられた。その後大統領は『私は身をかわすのはうまい』などとジョークを飛ばしていたが当地での反感はまるでかわせていない。当然であろう、例え前統治者であったサダム・フセインがいかに悪名高い『独裁者』であったにせよアメリカの『正義』の名の下にイラクをたたき、間接的に支配下においたことは地元の人々の反感を買って当然である。その上、これには石油目的がちらついていることは世界中の知る所だ。
結局この男がやった事は『世界の警察』という名の下に武威を世界中に知らしめ、世界各国(特に中東諸国)から思わぬ反撃を食らったことぐらいであろう。後は内政をおっぽり出してサブプライムローンを放置していたことぐらいか。
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更新日:2008年12月15日 18時51分
文明化で自分の健康すら追い込んだ…
今日、我々千諸国に住む人間は先祖達が築き上げてきた文明機器などで快適に過ごしている、がその反面自分達の健康すら追い込んでしまってもいる。文部科学省の調査によると5歳から17歳までの子供の内、10歳の子供を除く全ての子供の肥満傾向の割合が去年より減ったのだが視力の低下が増えたそうである。(日本経済新聞12/11より)尚、喘息の子供も増えているそうである。
私も実は子供の頃アレルギー体質でアトピー性皮膚炎と鼻炎に悩まされていた。中学生になる頃からひどくはなくなったが今でもストレスがたまると発症することがある。このアレルギーも文明病の一種だ、以前NHKで『病の歴史』という番組を見ていたのだがそれによると人間が家畜と身近にそれも生まれた頃からふれあうことが少なくなったこともアレルギー症状がでやすくなった原因の一つだそうだ、他にも寄生虫を駆除してしまったことも原因だと他の番組でも知った。アレルギーだけではない、肥満にしたって車とテレビ中心の社会で家の中にいることが多くなったばかりか外での遊び場も減ったのが原因だ。つまり自然環境と離れるようになってから自分達の健康さえ追い込んだのだ。更に言えば生活環境の拡大で新たなウィルスとも戦うことにもなったのだ、やはり我々はもう一度自然とうまく共存する方法や自然の中に楽しみを見出す必要に迫られている。
ここで今までいただいたコメントの回答をさせていただきます。
kirarafuuさん
心強い言葉ありがとうございます。あの言葉には勇気付けられました。
ktnpoさん
とにもかくにもあの禁止条約は平和への一歩を踏み出しました。一方であの狂犬のような原理主義者がいてテロや戦争を起こしているのですからたまったものではありませんね。
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更新日:2008年12月11日 23時4分
詰め込んで暴発した教育
我が国の学力はどんどん低下している。朝日新聞によれば国際教育到達度評価学会(IEA)は昨年行われた算数・数学と理科における学力調査結果を発表した。(対象は小学4年生と中学2年生)それによると我が国は中二理科の順位が6位から3位に上がる一方で小4算数・理科の順位は3位から4位に落ちた。
この結果を受けて文部科学省は『学力低下に歯止めがかかった』と小躍りしているが学力というものが数字で測れないということが分からないらしい。その証拠に最近は分数の問題さえも分からない大学生までいる。それだけではない、今まで『いい大学を出る』ことを国民に奨励し詰め込み教育を施し、それで校内暴力などの問題が出ると『ゆとり教育』と称して余計なものを削る、これでは子供達が混乱し勉強がつまらなくなりいじめや麻薬に走るのは当然ではないか。本当に大事なのは『勉強する』ことを好きにさせること、即ち子供が自分から勉強する意欲を見せるようにすることではないのか。こんな小手先の事で喜んでいるようでは犯罪者を育てていることに気づいていない証拠である。
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更新日:2008年12月10日 22時50分