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トップ > Car > Car - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2009年1月9日 3時)

「地政学」講演会:最終告知

正月早々からひいていたカゼがようやく治まり、今日になってなんとかPCの前に立つ元気が出てきました。

今回の私の場合は、まず最初に悪寒が出てきて高い熱が出て、そのまま悪寒とだるさが五日以上続くというもので、咳はないのですが時々ものすごいタンが出てきて驚かされることがありました(苦笑

食欲は全くなかったので固形物は何も口に入れず、ひたすらみかんや温かい飲み物、それに講演会の時にはユンケル(苦笑)などでしのぎました。

とにかく皆さんも本当に体に気をつけて下さい。まず自分の健康がなくては、国際政治の分析もクソもありませんので。

さて、イスラエル軍のガザ侵攻ですが、私が当初予想していたものよりもかなり大規模なものになってきました。まさか地上戦までやるとは。

それでも「中東大戦争」や長期化はないと見ておりますが、それにしても今回のイスラエルのやる気にはビックリさせられました。

これにはさすがにいつもはイスラエル擁護派のアメリカの主要メディアの中でも「ちょっとやりすぎじゃ・・・」という声が出てきてますね。

それにウクライナに対してロシアは本気でガス止めましたね(苦笑)彼らのやることは本当に単純でわかりやすいというか(笑

さて、このような地政学的な話題で盛りだくさんの2009年1月ですが、今週末にいよいよ私の講演会が迫って参りましたので再度告知します。

もう残り席があとわずかということなので、予約を済まされていない方はお早めに!

===

財団法人国際平和協会主催

「オバマ政権と地政学」

日 時:1月10日(土)14時開始

場 所:霞山会館





(千代田区霞が関3丁目2番1号 霞が関コモンゲート西館37階03-3581-0401)
http://www.kazankai.org/kaikan/access.html

参加費:2000円

お申込み:下記までメールにてお願いします。

ugg20017@nifty.com

幹 事:伴 武澄、園田義明

 9月15日のリーマンブラザーズ破綻をきっかけに世界経済はスパイラル状に混迷の度を深めています。アメリカの次期大統領にはオバマ上院議員がまもなく就任。初のアフリカ系大統領として多難な門出を迎えます。英レディング大学大学院博士課程で地政学を研究中の奥山真司氏に「オバマ政権と地政学」と題して世界政治・経済の行方について講演いただきます。

===

どうやら私の持ち時間は1時間くらいあるとのことなので、なるべく言いたいことを言いまくってみようと思っております。

よろしくお願いします。
(ジャイアントブッダ)

作者:masa_the_man

更新日:2009年1月7日 23時43分

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講演会にご参加いただきありがとうございました

正月早々から熱を出してしまい、ブログの更新が滞っておりました。

原因は秋田の思いがけない寒さと、単なる食いすぎだったかも知れません。みなさんはいかがだったでしょうか?

さて、このように体調も万全とはいえない状態でしたが、昨日なんとか無事にみなさんのおかげで本年第一回目の講演会を終えることができました。

実は講演会の直前まで熱が出てて本当にグッタリの状態で、会場の設置なども主催者の方々にすべてお任せ状態だったのですが、不思議なもので、会場にいらしていたいただいた皆さんの真剣な雰囲気に飲み込まれるにしたがってなぜか元気になってきて、三時間近くに及ぶ長丁場も(ユンケル二本の力を借りて)難なくこなすことができました。

昨日はサプライズでスーパーゲストの参加もあり、これには恥ずかしいやら、ちょっとやりにくいながらも、かなり光栄なことでもありました。

参加された方も、弁護士から医者、はたまた官僚関係の方々まで、とにかく多彩な面々でこちらが驚かされました。

期待通り、会場からの質問の中になかなか鋭いものがあり、逆にこちらが勉強させていただくようなものも。

たとえば印象的だったのは「誰でも横綱になれるのか」というものがありました。

私の答えは「基本的にイエス」だったのですが、もっと詳しく説明すると、以下の三つのことをする必要がある、という条件がつくと考えます。

1、自分が世界一(もしくは宇宙一)ラッキーな存在だと勝手に思い込む
2、精神面でのアウタルキーを構築し、自分の機嫌をとり続ける
3、なんでも感謝する

また、誤解があるようなのでもう少し説明しておきたいのですが、私は「横綱になれ!」といっているわけではありません。

むしろ私の真意としては、「横綱に近づけるように自分の階層を上げていこうという意思が重要だ」ということや、「もし自分が横綱になれなかったとしても横綱についていけ!」ということです。

会場の方に直接話しをうかがって個人的にけっこう驚きだったのは、私のことを「コワイおっさん」だと思っていた人がいた、ということです(苦笑

このブログの文面だけ見ていると、私はやはり「コワイ人」という風に見られるんでしょうか。本人はいたって普通の小市民だと思っているんですが(笑

さらにやわらかい文章を心がけなきゃいかんかなぁと思いつつも、ビジネス文章ではないブログの文章というのは、どうしても人間性がストレートに出てしまうものなのでなかなか直せないものなんですよねぇ。

一日たった今日も体調は万全とはいえませんが、ブログのコメントなどにもこれから数日かけて少しずつ返信していきたいと思います。

取り急ぎお礼まで。参加者の方々、本当にありがとうございました

作者:masa_the_man

更新日:2009年1月5日 17時56分

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あるアメリカ人との語らい

東京ではすっきり晴れたすばらしい元旦のようですが、秋田では粉雪のちらつく日本海側の典型的な天気で2009年を迎えました。

さて、二日ほど前のエントリーにも触れましたが、こんな田舎の秋田を旅行していた同い年のアメリカ人と出会いまして、その人と30日の夜にディナーを共にしました。その時に出た話題を少し。

このアメリカ人、もともとはノースカロライナ州出身ですが、コンピューター関係のエンジニアをしている人みたいで、日本へのビジネストリップを兼ねて、昔からの友人のいる秋田をたずねていたそうです。

私とは秋田駅の駅ビルにあるラーメン屋で偶然隣に座って話しかけてきたことがきっかけで仲良くなったのですが、インドカレーの店に行って話した内容がとにかく興味深いもの。

彼は私がアメリカ政治に興味を持っていることを知ると、やはり話題がそっち方面に。

この彼はいわゆる典型的な左翼のような政治見解を持っておらず、どちらかというとノンポリ的な部分があるのですが、話題が2001年に起こった911の連続テロ事件に及ぶと、突然いろんな意見を主張しはじめました。

まずこの彼は、911事件はそもそも「インサイドジョブである」という立場をとっており、アメリカ政府の中でもとくにCIAよりもFBIがかなり強く関与しているのでは、という説を展開。

世界貿易センターの崩壊に関しては、自身の一介のエンジニアとしての立場から、「政府の主張している(飛行機の燃料が燃えたために崩れたとする)“パンケーキ理論”はありえない」と考えており、WTCには前もって爆弾が仕掛けられていたといいます。

この「コントロールド・デモリション」にはサーマイト(テルミット?)が使われたために何週間もグラウンドゼロの火が消えなかった、といっております。

ワールドトレードセンターの第七ビルに関しては「もともとこのビルに飛行機が突っ込む予定だった」という立場をとっており、その当時のビルの持ち主だった人物(シルバーマン?)が、何かのインタビューで「破壊しろ」(pull it!) と言ったことを挙げておりました。

つまりこのビルにも爆弾が仕掛けられていて、それを使ってプロたちが破壊した、ということですね。

ペンタゴンへの攻撃については「バンカーバスターミサイルが使われた」と考えており、その理由として、細い弾道や、改築中だった部分があえて狙われたことの不自然さを強調。

そのほかのことについては時間がなくてそれほど突っ込んだ話はできなかったのですが、基本的にアメリカ政府は知っていて、ブッシュ大統領自身も全部ではないが半分くらいはこの計画を知っていたと言っておりました。

彼によればこのような考え方をする人々はアメリカでもまだまだマイノリティーだということですが、若いyoutube世代の間ではけっこうポピュラーになりつつあるといいます。

しかしイギリスの私のコースメートたちや仲間たちの間では「911を米政府の陰謀だという奴こそテロリストだ」というような人たちばかりで、この事件そのものがそれほど我々の議論の議題にはあがってきません(苦笑

私自身はこの2001年のテロ事件に関しては「黒に近いグレーである」という、ある意味で「不可知論」的な立場にあるんですが、JFKの暗殺事件と同様に、真相は当分の間は闇の中なんでしょう。

作者:masa_the_man

更新日:2009年1月1日 17時7分

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紅白で発見した「横綱」

明けましておめでとうございます。

みなさんには昨年中いろいろとお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。

2009年ですが、どにかく大動乱の一年になると感じております。今までの常識がどんどん覆されるとんでもない事件が、国内外問わずやたらと発生してくると思われます。

新年から景気のいいことを書きたいところなんですが、「リアリスト」的な観点から見れば、どう考えても今までの状況をから常識的な見通しはまったく出せません。

そんな非常事態が迫りつつある大晦日に、私はほぼ十年ぶりくらいで年末恒例のNHKの紅白歌合戦を、なんと最初から最後までぶっ通しで見ました。なんとヒマな(苦笑

その紅白の中で、実は「横綱」を発見しましたので、その報告を。

私は横綱を見分ける訓練を長年しているせいか、昨年あたりから顔を見るだけで横綱かどうかをかなりの精度で見分けることができるようになったと自負しているのですが、たまたま見ていた人の中で、「これは!」という完全な横綱顔をしている歌手を複数見つけました。

まず一人目は映画「ポニョ」の主題歌を歌っていた女の子。

もう一人はアイルランドの歌姫、エンヤですね。

そして三人目は、たしか数年前に「ジュピター」を大ヒットさせたはずの平原綾香という歌手。彼女も最近大関から横綱になった良い顔をしていました。

この三人の女性歌手たちの共通項は、なんといっても「目つき」です。

とにかく変に動じていない、落ち着いた目をしているんです。目は横綱を見分ける際の重要なポイントになります。

目といえば、大とりを務めた氷川きよしの目はやばかったですね。彼はクスリか何かやっているんじゃないでしょうか?とにかくやけに気になりました。

笑ったのは女性四人組グループ、「スピード」のボーカリスト。

私は彼女たちが大ブレイクしていた時期にカナダに留学中だったので、テレビで彼女たちが歌っているところを見たのは実は初めてだったのですが、ボーカル担当の一人(名前わからん)が、小渕元首相の娘で現在の少子化担当相の小渕優子議員にそっくりで大爆笑(笑

大変な年を迎えようとしていたにもかかわらず、私はこのように紅白を見ながら実にくだらないことをいろいろと考えておりました(苦笑

2009年はとにかく人類史上に残る、とんでもない大動乱の年になります。

リラックスして冷静さを保ち、へらへら笑って冗談を言いながら、このグローバル規模の難局を乗り切っていきたいものです。

作者:masa_the_man

更新日:2009年1月1日 0時16分

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ハンチントンの『軍人と国家』

今日の秋は朝から曇りですが、二日前の雪はほとんどなくなってきました。昨日は秋田新幹線「こまち」がけっこう運休して大変だったようですが。

来年なんですが、本当に本当に飛んでもないことになりそうですね。

この調子で行くと、私がイギリスに帰国する前までにはどんどんでかいニュースが出てきて、もしかしたらイギリスに帰れないというパターンもあるかも!?(私の考え過ぎだったら良いのですが・・・・)

ガザの空爆が激しさを増してますが、私が見る限りイスラエル側はこれを長期化させるつもりはまったくないようですね。「言われているほど長期化はしない」というのが私の判断です。

さて、地政学についていくつか優秀な論文を書いたことのあるオーウェンスが、つい先日亡くなったハンチントンについて書いております。

なかなか興味深いものなので、資料として全文貼り付けさせていただきます(苦笑

===

Scholar & Gentleman
Sam Huntington, R.I.P.

By Mackubin Thomas Owens

A scholar who gains renown in one area of his academic field is considered a success. So what can we say about a scholar who has made major contributions to three?

Sam Huntington, who passed away this past weekend at the age of 81, accomplished this in the field of political science. Professor Huntington produced major works in the areas of civil-military relations, democratic theory, and international relations. But Sam produced something even more important than scholarly works: brilliant students, including Eliot Cohen, Steve Rosen, and a host of others.

I first met Sam in the early 1980s, when I was a program officer for the Smith Richardson Foundation. (Now that was a great gig. I gave money away. And for some reason, everyone returned my phone calls.) Smith Richardson funded several of Sam’s projects, as well as several of his students’. I must admit I was in awe of his brilliance and impressed by his capacity to produce a continuous stream of first-rate scholarship. He was a gentleman as well as a scholar. He subsequently helped me out on a number of occasions, for which I will always be grateful.

Given the war against Islamic terrorism, his 1993 essay on the “clash of civilizations” and subsequent book on the topic are probably his best-known works today. However, it is likely that his most influential book remains one that he wrote on the topic of civil-military relations a half-century ago: The Soldier and the State.

Huntington’s theory is the source of what Eliot Cohen has called the “normal” theory of civil-military relations, which holds that during wartime, civilians determine the goals of the war, then stand aside to let the military run the actual war. Much of the criticism of George W. Bush’s conduct of the Iraq war is grounded in Huntington’s theory.

Huntington’s theory has survived numerous challenges over the decades, as Peter Feaver has argued in Armed Servants (itself one such challenge). Huntington’s core claims are that 1) there is a meaningful difference between civilian and military roles; 2) the key to civilian control is military professionalism; and 3) the key to military professionalism is military autonomy. These assertions persevere “while the challengers drift into obscurity.”

Why is this? First, Huntington grounded his theory in a “deductive logic derived from democratic theory while his critics did not.” Second, despite the claims of many of those who look at U.S. civil-military relations through the lens of sociology, analytically distinct military and civilian spheres do appear to exist. Even while arguing that a separation of the two spheres is theoretically and empirically flawed, advocates of a “concordance” theory of civil-military relations maintain the analytical distinction between the military and civilians.

Finally, The Soldier and the State has had a great and lasting effect within the military itself. Indeed, the U.S. armed forces have come to endorse many of Huntington’s general conclusions, and have made the arguments central to their education on civil-military relations.

There are a number of flaws in Huntington’s theory, though. First, as Feaver points out, elegant as it may be, it doesn’t always fit the evidence of the Cold War. Second, my own research for a forthcoming history of U.S. civil-military relations has led me to question some of Huntington’s historical generalizations concerning the alleged isolation of the military during the late 19th century.

Finally, the line of demarcation mandated by Huntington’s theory is not as clear as some would have it. As Sam’s student Eliot Cohen has shown in Supreme Command, storied democratic war leaders such as Winston Churchill and Abraham Lincoln impinged upon the military’s turf as a matter of course, influencing not only operations but also tactics.

The reason that civilian leaders cannot simply leave the military to its own devices during war is that wars are fought to achieve policy goals set by the political leadership of the state. As the war continues, situations tend to change, modifying the relationship between these political goals and military means.

There is also a practical problem arising from the military’s reading of Huntington’s theory. Officers often infer that military autonomy means that they should be advocates of particular policies, and not simply serve in their traditional advisory roles. Indeed, they believe they have the right to insist that their advice be heeded by civilian authorities. As we recently have seen, such an attitude among uniformed officers is hardly a recipe for healthy, balanced civil-military relations.

But despite its flaws, The Soldier and the State continues to provide useful insights. Huntington’s theoretical framework consists of a few tightly reasoned, deductive propositions. It addresses the central problem of civil-military relations: the relation of the military as an institution to civilian society. Its best empirical insights — the civilian-military distinction, the idea of military subordination as essential to democratic theory, the importance of military professionalism — do not depend on the problematic parts of Huntington’s model.

No theory, especially one in the social sciences, goes unchallenged for long. But as Feaver points out, history suggests that Sam’s theory will persevere, as it has in the face of past challenges. There is no question that his extraordinary legacy will survive. But more importantly, all who knew him will miss this extraordinary scholar and gentleman. Requiescat in pace.

— Mackubin Thomas Owens is editor of Orbis and professor of national-security affairs at the Naval War College in Newport, R.I. He is writing a history of U.S. civil-military relations, and his study of Lincoln’s wartime leadership will be published in early 2009 by the Foreign Policy Research Institute.

===

ハンチントンの(戦略学の)名著、『軍人と国家』について論じておりますね。いわゆる「政軍問題」を論じる際の必読書として有名です。

田母神問題が日本で持ち上がっているところにハンチントンの死ですから、このあたりの問題を考える際のひとつの重要なきっかけになりそうです。

最近この本が復刊されたそうなので、私も買って読み直そうかと考えております。

ハンチントンの考え方は「戦略の階層」にも直結してきます。

===

関係ないんですが、今日はこれから秋田のラーメン屋で会ったアメリカ人と夕食をともにします。

日本を旅行している彼らは、なぜだか知りませんが、とりあえず英語を少しだけしゃべれる私のような人間をめざとく見つけて話しかけてくるようなんです。

特に今回の帰国では、私はすでに三人の外国人に道端で語りかけられております。別にこちらからコミュニケーションをとれることを積極的にアピールしているわけでは全然ないのですが・・・

旅行している人間というのは何か鋭い感覚を持っているんでしょうか?

しかし真冬の年末の秋田に仕事の滞在を伸ばして、一人で秋田まで旅行にくるとはかなり変わったアメリカ人(横綱?)であることはたしかです。

ちなみにこの人はカリフォルニア州のシリコンバレーの近くに住んでいるコンピューター関係のエンジニアだそうですが。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月30日 17時51分

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その5

今日の秋田は前日からの雪が残っていたのですが、この時期にしては珍しくけっこう日が照っておりました。

クリスマスも一気に過ぎ去って、あと二日ほどで激動の2008年が終わりそうです。来年はさらに「大激動」の年が待っていることが確実ですが、みなさんはどうお過ごしでしょうか?心の準備はできているでしょうか?

くどいようですが、また相撲番付について書いておきます。

今回はもともとの「戦略の階層」に戻りまして、どのような立場の人間がそれぞれの番付に当てはまるのかを書いておきます。

何度もいいますが、これは周囲の人間観察や、自分の立場を冷静に見る場合にも非常に役立ちます。ぜひご活用ください。

===

横綱=世界観: 国家元首(大統領、天皇、首相)レベル

大関=政策:政府の内閣/閣僚レベル

関脇=大戦略:国会議員/高級官僚レベル

小結=軍事戦略:統合幕僚/元帥/将軍レベル

前頭=作戦行動:士官(大佐~少尉)レベル

十両=戦術:准士官(准尉)レベル

序の口=技術:下士官(曹長~二等兵)レベル

===

これを見て言えるのは、

「横綱を目指すのは、つまり(自分という国家の)元首レベルを目指すことである」

ということですね。

何度も言うようですが、この横綱という人々の中では、自分の世界を支配しているのはあくまでも自分自身であり、自分の外部で起こるイベントではない、と考えているわけです。

だから不況なんかには全く影響を受けないわけです。

===

久々に安全保障関連の記事を。

核戦略について素晴らしい本を書いたことのあるフレッド・カプランが、オンラインマガジンであるスレート(Slate.com)にオバマ政権のアフガニスタン戦略について興味深い記事を書いておりました。

新政権のアフガニスタン戦略についてはかなり悲観的です。

===

We Finally Have a Strategy for Afghanistan
Unfortunately, that may not be enough

By Fred Kaplan
Posted Tuesday, Dec. 23, 2008, at 6:53 PM ET

It's time to start getting nervous about Afghanistan.

In recent days, Adm. Mike Mullen, chairman of the Joint Chiefs of Staff, has talked about doubling the number of U.S. troops in the country from 30,000 to 60,000—way more than the three brigades (roughly 12,000 extra troops) that Barack Obama endorsed on the campaign trail.

A case could be made that reinforcements are needed. But it's not clear—to anyone, including many officers—whether this will mark the pivotal boost or the start of a quagmire.

(中略)

As history shows, however, smart generals and shrewd strategists don't necessarily yield victory—especially in Afghanistan.

The biggest problem is that the country's fate ultimately lies outside its borders. As long as Pakistan's northwest territories remain a lawless free-for-all, with Taliban and al-Qaida fighters crossing the border at will, Afghanistan will never be stable. And as long as Pakistan faces a threat from India to the east, its leaders will never deploy enough troops to quash the insurgents in the northwest territories.

In short, we could do everything perfectly in Afghanistan, but it wouldn't matter unless the region-wide conflicts could be brought under some control.


(中略)

Obama has said that we have "limited goals" in Afghanistan. He hasn't defined the term precisely, but it's clear that he suffers from no illusions that a Western-style democracy is imminent. (As a senior NATO officer said a few years ago, the country's barely post-medieval.) He has said that the main goal is to prevent it from once again becoming a sanctuary for terrorists who seek to attack the United States and its allies. But how do you prevent that? How secure, and how free of insurgents, does how much of Afghanistan have to be? How many troops and bases are required to ensure that? There are people in the Defense Department whose job is to make these "requirements" as immense or as minimal as possible.

Meanwhile, the basic principles of counterinsurgency should be kept in mind. The point of these sorts of wars is not so much to defeat the enemy as to protect and win over the population; the former can happen only if the latter happens first.

It's possible that, despite all the smart strategists and the more sincere effort, the campaign simply won't work; most counterinsurgency efforts don't. In that case, President Obama's challenge will be to resist the pressures to stay locked in and to escalate, for the sake of perceptions, credibility, or false hope.

===

むしろ増派は逆効果ということですね。

ベイセヴィッチなんかも別のコラムで「撤退せよ」としきりに勧めております。オバマ政権にどこまでリアリズムがあるのはまだわかりませんが・・・・。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月29日 18時4分

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その4

今日の秋田は完全な雪景色でしたが、昼間にはなんどか晴れ間も見えました。

さて、毎日のように移動していたんですが、年末年始は秋田でゆっくり過ごすことになりました。

いろいろと面白い地政学ニュースが起こっているのですが、とりあえず番付のランキングを完成させようと思っております。

今度のバージョンはそのレベルの人々の「人生のキーワード」をさらに絞ってリストアップしてみました。周囲の人間を見る際の参考にしてみていただければ幸いです。

===

横綱=世界観: 「自己意識の向上」

大関=政策:「社会貢献」

関脇=大戦略:「目標達成」

小結=軍事戦略:「自己主張」

前頭=作戦行動:「自分探し」

十両=戦術:「戦い」

序の口=技術:「絶望」

===

そういえば麻生首相が都内のハローワークに行って、そこで会った職を探している若者に対して「何がしたいのか目的をハッキリさせなきゃ」と軽く説教をしていたのをテレビで見ました。

もちろんメディアは「麻生は働く人々の気持ちがまったくわかっていない!」と憤慨しているようでしたが、私の考えからすれば麻生首相の言っていたことは非常に正しい。さすが社長をしてきただけあって、言うことが違います。

逆に言えば、メディアは無意識的に一般人の「被害者意識」を刺激することによって、われわれのをますます愚民化させようとしているとも言えます。

批判を覚悟で言いますが、我々があのような場面をテレビでみた場合、横綱を目指す我々にとって大切なのは、職を失っている彼らを「可愛そう!」と思うのではなく「彼らは今、(目標を持たなければ成功しないということを)学んでいるんだ」と考えることです。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月28日 17時55分

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その3

今日は朝から大掃除をしておりまして、先ほどまでやっておりました。いやー、本当にスッキリしました。

本棚の整理をしたんですが、知らない間に買って「積読」していた「隠れた名著」を何冊か発見して大喜び。斜め読みしたりしていたおかげでなかなか作業が進まなくて困りました(苦笑

しかし本当にいらないものって多いんですね。自分が日本で使わせもらっている部屋から出てきた不要品の量に圧倒されました。

最近気になっているニュースは、なんといってもソマリアの海賊関係のニュースなんですが、驚きだったのは中国が海賊対策で海軍の駆逐艦を派遣すると発表したニュース。

日本のメディアはあまり注目していないようですが、実はこれって将来に向けて大きな分水嶺となる可能性の大きい革命的な事件です。

これは私にとって今年二番目に大きな「地政学ニュース」でした。ちなみにもちろん一番はグルジア紛争ということで。

さて、また「相撲番付」について少し。

昨日は簡単に言えば「番付ごとに人生のテーマが違う」ということを述べたわけですが、実はこれ、人間の成長と同じような、いわば「意識年齢」のようなものとリンクさせることに最近気がつきました。

これをまた実際に示してみますと、

===

横綱=世界観:「宇宙が自分だ!」→ 60歳以上

大関=政策:「世界は創造の場だ!」→ 50代

関脇=大戦略:「世界は願望達成の場だ!」→ 40代

小結=軍事戦略:「世界は自分を認めさせる場だ!」→ 30代

前頭=作戦行動:「世界は適応して生きる場だ!」→ 20代

十両=戦術:「世界は敵だらけの場だ!」→ 10代

序の口=技術:「世界は絶望的だ!」→ 0歳から10歳まで

となります。

よく論語などでは「三十にして立つ」とか「四十にして惑わず」などがありますが、これもそれと少し関連があります。

たとえば人間の10歳までというのは人格も形成されず、一人じゃ「絶望」的に何もできません。

10代から20代というのは最も無茶をしやすい「反抗期」な年齢であり、このランクの人は判断力はそれほどないのですが、エネルギーにはあふれております。左翼の人たちはほとんどがここに入ります。

30代はそろそろ社会に向かって自分を確立するところであり、そういう意味でも「自己の確立」というものがテーマになってきます。孔子の「三十にして立つ」もこれです。

40代になるとかなり仕事に追われると同時に、物質的にも家や車などの大きな買い物をしがちな時期ですね。よって、ここでは「集中と物欲」というのがテーマになります。「四十にして惑わず」ですな。

50代になると仕事でもトップレベルの仕事を任されるようになりますが、自分の判断で好きなことをできるようになるという意味で自由度が高まります。ここでのテーマは「仕事」なんですが、もっと創造的でスケールも大きなことになりまね。「五十にして天命を知る」です。

60最以上になると「横綱」レベルに入るわけですが、ここで重要なのは、会社では退職して社会からは切り離された存在になるというイメージです。

ここまで書いてまた時間が無くなってしまいました。この続きは来年正月あけの講演会でぜひ。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月23日 2時4分

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その2

色々と忙しくしておりますが、最近多くのことで納得することがあったので非常に興味深い時間を過ごしております。

横綱関連の話をはじめる前に一つだけアメリカの政治の話題を。

オバマが来年一月二〇日に開催される自分の大統領就任式で宣誓する際に、聖職役をつとめてもらうことにしたのがリック・ウォレン(Richard D. Warren)なんですが、数日前にアメリカのメディアでオバマがウォレンを選んだことで激論が起こりました。

(CNNより)

もちろんその理由は、ウォレンが単にカリフォルニアにあるサドルバック教会という「メガ・チャーチ」の有名な牧師であることではなく、彼の超保守的な視点。

彼は中絶反対のみならず、今回のカリフォルニア州のゲイの結婚を認める州法案(プロポジション8)にも大々的な反対キャンペーンを主導しており、民主党の半分以上のリベラルな支持者からかなり嫌われております。

(msnbc.comより)

オバマは上の写真にあるように、経済閣僚の人選の発表の記者会見でウォレンを選んだことについて記者の質問に答えたのですが、この時の彼の答え方と顔の表情からわかるのは「俺だって嫌だけど、共和党(と一部の民主党)の保守派の奴らに脅されているんだよ〜」ということ。

民主党のリベラル派の連中にとっては今回のオバマの行為は完全な「裏切り」であり、実際にそういう発言をしている人権団体などのリーダーなどがおりますね。

そういえば先日放送されたインタビューでは、ウォレンは

「私は美しい女だったら誰とでも寝たいと思います。でもそれをしないのは倫理というものがあるからです」

みたいな「あからさま発言」をしていて(苦笑)、これもリベラル派からブーイングの対象になってます。

これからわかるのは、クリントン時代でもそうだったように、これからゲイ問題や「ホモコン」関連の議論がオバマ政権の最初の四年間で再燃しそうだということです。

===

さて、横綱理論の続きを。

以下のように前々回のエントリーで「相撲番付」と「戦略の階層」を関連づけてみたのですが、まずはこれを見て下さい。

===

横綱=世界観(ヴィジョン)

大関=政策(ポリシー)

関脇=大戦略(グランドストラテジー)

小結=軍事戦略(ミリタリーストラテジー)

前頭=作戦行動(オペレーション)

十両=戦術(タクティクス)

序の口=技術(テクニック)

===

このように七つの段階に関連させることができるのですが、これは同時にマズローの「人間の欲求の階層」をヒントにすると、それぞれのランクの人々の「人生観」がわかってくるのです。

これも論より証拠、まずは実際に見ていただきたい。

===

横綱=世界観:「宇宙が自分だ!」

大関=政策:「世界は創造の場だ!」

関脇=大戦略:「世界は願望達成の場だ!」

小結=軍事戦略:「世界は自分を認めさせる場だ!」

前頭=作戦行動:「世界は適応して生きる場だ!」

十両=戦術:「世界は敵だらけの場だ!」

序の口=技術:「世界は絶望的だ!」

===

ちなみに一番上のランクである横綱だけ「世界」ではなく「宇宙」という言葉を使っているのは、それだけ彼らの意識のレベルのスケールがでかい、ということを理解していただきたいからです。

このランキングシステムが面白いのは、ある人物の生き方がこれに当てはまるかどうかで、(もちろん例外はいくらでもあるでしょうが)その人の「横綱度」のランクもある程度わかってしまうという点でしょうか。

たとえば上で書いたリック・ウォレンですが、この人は発言なんかを見てみると、どう考えても「小結」レベルです。

「ええっ、それは低すぎるんじゃないの?」と感じる人もいるかと思いますが、実は有名になるかどうかというのは本当の運の強さや恐慌での「生き残り度」にはあまり関係がありません。

もう一つの例としては大リーグ/シアトルマリナーズのイチロー選手。彼も実は私が見る限りでは「関脇」の程度のレベルしかありません。

これについては語りたいことが山ほどあるのですが、詳細は講演会などで後ほど話して行きたいと思います。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月22日 2時48分

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本業の「地政学」の講演会やります

山梨に戻ってきました。秋田ほどじゃないですが、やっぱり東京に比べれば気温が低いですな。

さて、昨日の成功法則の講習会の追加募集のお知らせのすぐ後で申し訳ないのですが、国際平和協会さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。

元々は「私の地政学話をネタにして、ゲスト激論討論会をやる」という話だったのですが、フタを開けてみたらニュアンス的に私が中心になって講演会を開催するような感じになってしまいました(汗

私はどちらかというと控えめに話をさせてもらって、私よりもスゴいゲストの方々たちによる討論会の方を中心に楽しんでいただけたらと考えているんですが・・・

実は最近は自分の論文のほうでかなり忙しく、オバマ政権についてはあまりチェックしておりませんが、基本的には「地政学の理論から見たアメリカのグランドストラテジーのオプション」という観点からお話させていただこうかなぁと考えております。

ということで、みなさんに会場でお会いできることを楽しみにしております。

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財団法人国際平和協会主催

「オバマ政権と地政学」

日 時:1月10日(土)14時開始

場 所:霞山会館





(千代田区霞が関3丁目2番1号 霞が関コモンゲート西館37階03-3581-0401)
http://www.kazankai.org/kaikan/access.html

参加費:2000円

お申込み:下記までメールにてお願いします。

ugg20017@nifty.com

幹 事:伴 武澄、園田義明

 9月15日のリーマンブラザーズ破綻をきっかけに世界経済はスパイラル状に混迷の度を深めています。アメリカの次期大統領にはオバマ上院議員がまもなく就任。初のアフリカ系大統領として多難な門出を迎えます。英レディング大学大学院博士課程で地政学を研究中の奥山真司氏に「オバマ政権と地政学」と題して世界政治・経済の行方について講演いただきます。

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「戦略の階層」と「相撲番付」との関連についてはまた明日詳しく書きたいと思います。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月19日 23時54分

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キャンセル分再募集/「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク

今日の秋田はいくぶん寒さがやわらぎましたが、なんと雷雨になったり雹が降ったりで忙しい天候でした。

横綱に関して書く前に、一つ皆さんにお知らせがあります。

新年一月四日(日)に東京の京橋で開催予定の「究極の人生戦略」についての講演会なんですが、担当している事務局の方によれば、おかげさまで応募殺到状態のようです。ありがたいことです。

しかし残念なことに、応募された方の中から忙しい季節柄、どうやら数名キャンセルが出たようで、事務局のほうから「あと四名分の席がある」という連絡を受けております。

よって、この場を借りてこの講演会に参加される方をあと四名分、先着順で応募させていただきたいと思っております。


地政学/戦略学から究極の成功法則へ

ーMay 横綱 Be with You/大恐慌を生き残る方法:パート2ー

★日時: 日時: 1月4日(日) 13:15開場 13:30開演(講演予定時間:約三時間)

★場所:京橋区民館



* 京橋二丁目6番7号 TEL03-3561-6340
* 東京メトロ銀座線京橋駅下車6番出口 徒歩2分
* 都営地下鉄浅草線宝町駅A5・A6番出口 徒歩2分

●現地地図●
http://tinyurl.com/55tav7

★参加費:お一人様5000円(資料代、菓子代等含む)

★お申し込み方法

①住所
②氏名(本名)
③職業
④年齢(多少のサバ読み可)
⑤連絡先電話番号

を明記の上、

(申し込みは終了しました。ありがとうございました)

まで簡単な自己紹介を添えてご連絡ください。よろしくお願いします。

====

さて、本題に入ります。

論文を修正しているときにふと思ったのですが、私の横綱の番付システムは、ある意味でマズローの「人間の欲求の階層」に似ているんですね。

もちろん私はこれを、私の先生やルトワックが提唱している「戦略の階層」をある程度意識しながら構成したわけですが、よくよく考えてみると、これはそのランクにいる人間がどういう欲求を持っているのか、そしてどういう意識を持っているのかということがなんとわかるようにもなっております。

論より証拠ということで、とりあえず私が思いついた、「相撲の番付」と「戦略の階層」、そして「マズローの人間の欲求の階層」を組み合わせたものを見ていただきたい。

まずは「運の良さ」を「相撲の番付」にしたものを見てください。

見やすさを考えて、いつもと逆に書いております。

===

横綱:世界金融恐慌が来たかどうかに関係なく、常に大成功している

大関:自分から恐慌を仕掛けて大儲けする

関脇:世界金融恐慌が来ることを知っていて、それをチャンスに変えて大成功する

小結:世界金融恐慌が来ることを知っていて、それをチャンスに変えてある程度成功する

前頭:世界金融恐慌が来ることを知っていて、なんとか対処して切り抜ける

十両:世界金融恐慌が来ることを知ってて、それでも巻き込まれて失敗する

序の口:世界金融恐慌が来ることを知らずに、いつの間にか巻き込まれて失敗する


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と、こうなるのですが、これを「戦略の階層」とリンクさせると以下のようになります。

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横綱=世界観(ヴィジョン)

大関=政策(ポリシー)

関脇=大戦略(グランドストラテジー)

小結=軍事戦略(ミリタリーストラテジー)

前頭=作戦行動(オペレーション)

十両=戦術(タクティクス)

序の口=技術(テクニック)

===

とここまで書いて、時間になりました(苦笑

明日はこの続きで、それがマズローの「欲求の階層」といかにリンクしてくるのかを書いてみたいと思います。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月19日 0時43分

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やめてほしいコメント

秋田の静かな環境で論文の修正箇所などをチェックしている毎日なんですが、探せば探すほど直す箇所が増えてきます(苦笑)

私の論文は一体いつ完成するのでしょうか?



ブッシュが靴を投げられた事件はすでに皆さんもご存知かと思われますが、あれを見て私は思いました。

「ブッシュってなかなかいい反射神経してるんだなぁ」と(笑

おそらく歴代のアメリカ大統領の中では彼が一番アスレチックな大統領かと思われますが、とにかく運動能力はアメリカ人の平均と比べてもあの年齢ではかなりあるほうだといえるでしょう。

そういや彼は何度か自転車に乗って転んで怪我してましたよね(笑

さて、ひとつ論説記事の中で気になったコメントがあったので引用しておきます。

書いたのはネオコンのジョシュア・ムラヴィチック(Muravchik: 正確な読み方わからず)ですが、とにかく薄くて単純な歴史観なので苦笑するほかありません。

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A neoconservative view on talking to Iran
By Joshua Muravchik
Commentary by
Tuesday, December 16, 2008

The Obama administration will surely talk directly with representatives of the Islamic Republic of Iran. So did the Bush, Clinton, Bush, Reagan and Carter administrations. These talks will produce nothing, however, just as those earlier efforts did (and as the talks conducted by the European Union-3 this decade and the EU's diplomatic outreach to Tehran in the 1990s, called "Critical Dialogue," which was sweetened with material incentives to Iran, did).

Why am I so sure? The idea that two countries that are at odds can lay to rest their dispute by talking and resolving their misunderstandings is a myth. I cannot think of a single case in which this has happened. Can anyone name one?

(中略)

Eventually the United States and Iran will be reconciled. This will happen not as a result of diplomacy but in one of three ways: a change of heart by Iranian rulers, replacement of the Iranian regime, or in the way that the US and Japan finally became friends.

===

イラン爆撃を提唱している人物によるオバマ政権への対イラン外交についての論説記事なんですが、問題はこの一番最後の段落ですね。

「最終的にイランとアメリカは仲直りするだろう。しかしこれは外交の結果として起こるのではなく、三つのうちのどれかによるはずだ。つまりイランの支配者の改心か、イランの政権のすげかえ、もしくは日本とアメリカが(戦争というガチンコ勝負をして)友達になった(支配した?)やり方である」

ということです。彼の顔はハードボールに出演していた以下のもので見れます。




それにしてもこういう場合に日本のケースを持ち出すのだけは本当に迷惑なのでやめてほしいですな。

まあ彼らの少ない歴史の中では日本はレジームチェンジを強制して大成功した例であると思い込んでいるので仕方ないのかも知れませんが(苦笑

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月17日 23時35分

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北朝鮮の「ポスト金正日政権」

今日の秋田はすばらしい快晴だったんですが、とにかく寒くてびっくりしました。

さて、私は本ブログで「金正日10月死亡説」という立場をとっているわけですが、私の知り合いから面白いことを教えてもらったので、とりあえずここで本ブログをご覧のみなさんにお教えしておきます。

この知り合いの情報によると、最近まで北朝鮮では金正日亡き後(?)の後継者争いが起こっていたのですが、ここ数日でどうやらそれが解決して、北朝鮮政府は今週末から来週はじめあたりに次の後継者を内外に公式発表するとのこと。

この「後継者」とは、ずばり長男の「正男君」(ディズニーランド不法入国の彼)らしいのですが、北朝鮮は中国からの影響をかなり排除した形で次期政権につなげたかったようで、このあたりを今回の後継者争いの段階で苦労したとか。

もちろんこの情報を信じる・信じないはみなさんの自己判断でお任せしますし、私もこの情報に関しては半分ガセネタかも知れないと思っているのですが、もしこれが本当だったら面白いですね。

何か北朝鮮情報について新たな動向がわかった方は、本ブログのコメント欄まで情報をください。

(浅草の仲見世で見かけた梅宮辰夫)

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月16日 20時59分

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キッシンジャーのウソ

今日の秋田は朝から快晴でしたが、寒さは10月初めのモスクワくらいだったでしょうか。

アメリカで自動車産業の救済をどうするかが話題ですが、ギリシャやチャドでもとんでもないことが起こってますね。

何度もいいますが、これからのキーワードは「多極化」ではなく、「カオス化」です。

これから世界は「合理的」に「カオス化」していくわけですが、もしかしたらここで一番よいヒントを与えてくれるのは、社会科学の哲学を少しかじったことのある人だったら必読文献である、あの経済学者のアマルティア・センが書いた「合理的なアホ」 Sen, Amartya K. (1977) “Rational Fools: A Critique of the Behavioural Foundations of Economic Theory,” という論文ですね。


===

さて、少し前の論説記事で面白いものを発見したので一部を載せておきます。

キッシンジャーは学者としても有名ですが、同時に政治家としても有名ですから時には明白なウソをさらっと書いているんですね。

その例に漏れない典型的な論説記事を、彼が最近書いておりました。

ちょっと長いですが、とりあえず重要部分だけ見てください。


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A great team of rivals

By Henry A. Kissinger Published: December 5, 2008

(中略)

Those who take the phrase "team of rivals" literally do not understand the essence of the relationship between a president and a secretary of state. I know of no exception to the principle that secretaries of state are influential if and only if they are perceived as extensions of the president. Any other course weakens the president and marginalizes the secretary of state.

(中略)

In its daily business, the State Department is in effect a big cable machine responding to thousands of incoming reports from posts all over the world. Processed through the various assistant secretaries for formal action, only a small percentage of these cables ever reach the secretary, and an even smaller number make it to the White House. Left to itself, the system therefore involves a series of lateral clearances achieved by the mutual balancing of special concerns. Geopolitical and strategic considerations have no organic constituency.

No one can question the secretary-designate's leadership potential for breaking through encrusted patterns or her formidable presence in a negotiation. Her most immediate challenges are to provide strategic guidance and to reorganize the department so that its implementing capacity matches its extraordinary reporting skill.

(中略)

The security adviser inevitably has the advantage of propinquity. His or her office is 50 feet down the hall from the president's; the secretary of state is 10 minutes away. Then, institutionally, the security adviser works almost exclusively on problems of concern to the president. The secretary of state has many clients around the world requiring attention, sometimes not of overwhelming presidential interest. The secretary of state travels frequently; the security adviser is almost always within reach of the president.

Inevitably, the facilitating function of the security adviser has been accompanied by a role in policymaking based on a vast, almost unique, experience. His special relationship to the president requires a delicacy in conduct not always achieved by security advisers, including the author.

===

自分の経験(国務長官と国家安全保障アドバイザー)からオバマ新政権への外交チームの移行問題を論じているわけですが、私が太字で強調したところで彼は意識的にウソを書いております(苦笑

これは「私は~を経験した!」という表現がいかに人をだましやすいかということをよくあらわしているわけですが、皆さんはこんな書き方をする人を(本ブログを書いている著者も含めて:苦笑)少し疑ってかかったほうがいいと思います。

まあキッシンジャーの場合はここまでうそつきがうまかったからあの立場まで上り詰めることができた、ということが逆に言えるのかも知れませんが。

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月14日 22時16分

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ロバート・カプランの「新しい」地政学概念?

久々に地政学の話をします(苦笑

ロバート・カプランといえば拙著『地政学』をお読みの方はすでによくご存知だと思われますが、ややリベラル的なアトランティック誌の中で異彩を放つ安全保障問題専門の名ジャーナリストです。

彼は意外と地政学や国際関係論(IR)の理論の方までカバーしたものを書いたりすることがあるので、私としても以前から非常に注目している人物です。

その彼が最近になって今回のインドテロ事件をきっかけに新しい地政学の概念を提唱しはじめております。

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Trouble in the Other Middle East
By ROBERT D. KAPLAN

Published: December 8, 2008
Washington

THE divisions we split the world into during the cold war have at long last crumbled thanks to the Mumbai terrorist attacks. No longer will we view South Asia as a region distinct from the Middle East. Now there is only one long continuum stretching from the Mediterranean to the jungles of Burma, with every crisis from the Israeli-Palestinian dispute in the west to the Hindu-Muslim dispute in the east interlocked with the one next door.

Yet this elongated Greater Near East does not signify something new but something old.

(中略)

But India, not just Pakistan, desperately needs help. Just as solving or at least neutralizing the Israeli-Palestinian dispute is a requirement for reducing radicalism and Iranian influence throughout the Levant, the same is true of the Indian-Pakistani dispute at the other end of the Greater Middle East. Our notion of the “peace process” is antiquated and needs expanding. We need a second special negotiator for the Middle East, a skilled diplomat shuttling regularly among New Delhi, Islamabad and Kabul. (There has been some speculation, in fact, that Barack Obama is considering Richard Holbrooke, the former United Nations ambassador, for just such a job.)

The Middle East is back to where it was centuries ago, not because of ancient hatreds but because of globalization

===

彼が言いたいのは「中東と南アジアがひとつの地域としてつながった!」ということです。

ここで注目なのは、今までの「(広域の)中東」(the Greater Middle East)という地域の概念から、アフガニスタンという要害をはさんでインド・パキスタンの安定が崩れてきたことにより、新たに「大近東」(Greater Near East)とでも呼べるような地政学的概念が出てきた、ということです。

しかしここで本ブログを以前からご覧の鋭い皆さんは、ここでハタと気がつくはずです。

そう、それは「これってマハンの頃から存在するリムランドなんじゃないの?」、ということ。

もちろんカプランは「グローバル化」という味付けをしておりますが、基本的な概念は「ユーラシア大陸の沿岸が不安定になる」ということで、実はまったく新しい概念でも何でもないわけです。

地政学でも戦略学でもそうですが、この分野では「本当に新しいアイディア」というのはありません。

その代わりにあるのは「新しい名前」や「古い概念の新しい組み合わせ」などであり、基本的にこれらはリサイクルである、ということ。

人間は昔から一緒なのですから、基本的に考えることも一緒です。

ただし時代の状況がちょっと違うだけですから、それにあわせた味付けが必要になる、ということだけなんですね。

ある哲学者は「全ての西洋の哲学はプラトンの脚注にすぎない」と言ったことは有名ですが、このロジックは基本的に戦略学や地政学にも当てはまると言えそうです。

(フォール卿)

作者:masa_the_man

更新日:2008年12月12日 23時18分

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「地政学」講演会:最終告知

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講演会にご参加いただきありがとうございました

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あるアメリカ人との語らい

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紅白で発見した「横綱」

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ハンチントンの『軍人と国家』

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その5

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その4

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その3

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「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク:その2

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本業の「地政学」の講演会やります

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キャンセル分再募集/「相撲番付」と「戦略の階層」のリンク

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やめてほしいコメント

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北朝鮮の「ポスト金正日政権」

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キッシンジャーのウソ

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ロバート・カプランの「新しい」地政学概念?

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